乳牛による収入創出活動と、その収益による子どもの学費の支援事業 (ブシア、2017年4月~現在)

 ムソマ村においてムソマ自助団(Musoma orphan self-help group)、ムソマ初等学校(Musoma primary school)、ADEO(African Development & Emergency Organization)の3者の協力体制のもとで実施される。3者の協力により、村内の全てのOVC(Orphaned and Vulnerable Children)の発見と公平な支援体制の確立を目指す。
 主な事業内容は、(1)家畜による収入創出活動と、(2)その収益によるOVCの就学支援の2つに大別される。2段階の投資を実施することにより、長期的に持続可能な方法で、同地域の貧困率の改善に寄与することが見込まれる。 
 (1)収入創出活動として、乳牛の飼育を実施する。乳牛は、初期投資にかかる費用が高額であるために、その資本の入手が用意ではない。しかし、豚や鶏などの家畜と比較し、見込まれる収益が最も高額であるうえ、ミルクによる日々の利益に加えて、新たな子牛の出産から得られる利益という2種類の利益が見込まれる。なお、家畜の間で伝染する病気を防ぐために、乳牛は2か所に分けて飼育し、獣医による診断を受けさせる。購入予定の6頭のうち、4頭はムソマ自助団が主な管理責任を負い、2頭はムソマ初等学校が主な管理責任を負うものとし、それぞれの場所(2か所は約1kmの距離にある)で飼育する。乳牛から得られる収益は、共同の口座に貯蓄する。
 (2)1年間で得られうる収益は、①次年度の維持費用のための貯蓄を最優先し、残りの収益で②ムソマ自助団に所属するOVCの学費、③ムソマ初等学校に通うOVCの学費、に使用する。学費の支援対象となるOVCはそれぞれの組織で公平に選択される。ムソマ自助団では、7人の役員とADEOスタッフによって、OVCの経済状況と学力を判断基準として支援対象者を提案し、他78人の同意を得て決定する。ムソマ初等学校では、6人の学校運営理事会とADEOスタッフによって、経済状況を基準に対象児童を選択する。
上記2つの主な事業内容を円滑に実行するために、4月には、ADEOの主催により2日間のワークショップを実施する。ワークショップでは、乳牛飼育に関わる適切な知識と、事業内容を村民に共有し、ムソマ自助団、ムソマ初等学校、ADEOの3者の信頼関係の構築を目指す。また、毎週金曜日にADEOスタッフがムソマを訪問し、飼育と収益の状況をモニタリングする。さらに、ムソマ自助団、ムソマ初等学校、ADEOの3者は月例ミーティングを毎月実施し、状況と課題を共有したうえで、適宜調整する。

本事業は、大阪コミュニティ財団の助成を受けています。

 
  National Tuberculosis, Leprosy and Lung Disease Programme (ブシア、2016年~現在)

結核(Tuberculosis、通称TB)に関するプロジェクト。
TBプロジェクト(National Tuberculosis, Leprosy and Lung Disease Programme)とは、結核患者の発見と追跡を実施する全国を対象とした保健省主導の政策です。ADEO Busiaは、ブシア県を担当しています。主な業務内容は、
① 結核患者を発見するコミュニティヘルスボランティア(CHV)の管理
② 結核患者が継続して投薬を実施しているかを監督するCHVの管理
③ CHVが収集した結核患者の情報が記されたハードデータを回収するために、県内の主要病院を訪問
④ ③で回収したデータをオフィスで管理し、保健省のデータベースへ情報を打ち込む
の4点です。これらを毎月実施しています。

 
  Aphia Plus(ブシア、~現在)

Aphia plusとは、主に4種類のセッションを行っているHIV啓発プロジェクトで
 1) HIV陽性者への支援
 2) 若者(13-17歳)への性教育 (Healthy Choices)
 3) 若者(17-25歳)を対象に、ビデオを見ながら性教育を行うdrama sessions(Shuga Session)
 4) 子供を持つ親に対しての性教育 (FMP = Family Matter Program)
これらの活動を、地域の学校や教会などで行ってきました。

「研修生Oさんの感想」    
 ファンドが途切れてしまい、一時中止になることも。シビアな世界です。あまり金金金とは言いたくないけど、お金がないと始まらないというのが正直なところで、フィールドに出るための移動費なども十分でない状態は、なかなかに厳しい。オフィスのスタッフはまあゆっくりしましょうよという感じで、あまり危機感みたいなものもないのが、これまた興味深い。    
 また、参加者はプログラム終了後にもらえるソーダとマンダジ(日本でいう揚げパン)を目当てに参加している節がある。動機は何だってもよいと思う反面、モヤモヤもする。

 

過去のインターン生インタビュー

Sさん

Oさん